腰痛Q&A

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Q1

腰痛の範囲って、体のどこからどこまでなの?

A1

指で触れることができる一番下の肋骨(ろっこつ)から殿溝(でんこう)と呼ばれるおしりの下の部分までの痛みを腰痛といいます。

日本整形外科学会ほか監修:腰痛診療ガイドライン2012, 2012, pp. 12-14, 南江堂, 東京
Q2

イライラすると痛みが起こる?

A2

そんな方もいるようです。職場でのイライラやストレスが、腰痛に影響を与えることが複数の医学論文からわかっています。特に、以下の各項目は将来の腰痛の発症と強い関連があるとされています。

  • 仕事に対する満足度
  • 仕事の単調さ
  • 職場の人間関係
  • 仕事量の多さ
  • 精神的ストレス
  • 仕事に対する能力の自己評価

そのほか、様々な原因によって腰痛が引き起こされます。

日本整形外科学会ほか監修:腰痛診療ガイドライン2012, 2012, pp. 16-17, 南江堂, 東京
Q3

腰痛は生活習慣と関係があるの?

A3

生活習慣の中でも、運動不足と喫煙は腰痛につながる要因だといわれています。肥満も背骨の自然なカーブが崩れる原因となり、腰痛につながる要因となります。またベッドのマットレスのかたさは腰痛と関係があるという研究報告があり、起きたときに腰が痛いという場合は、寝具を見直したほうがよいでしょう。

日本整形外科学会ほか監修:腰痛診療ガイドライン2012, 2012, pp. 18-20, 南江堂, 東京
菊地臣一監修:腰痛, 2012, pp. 84, 87, NHK出版, 東京
三木英之ほか:腰痛, 2000, pp. 106-107, 高橋書店, 東京
Q4

なぜ腰痛は安静にしすぎてもいけないの?

A4

「腰痛があるから」と腰を動かさないようにしていると、腰がその状態に慣れてしまい脊椎や筋肉などがスムーズに動かなくなり、かえって痛みが生じたり腰痛が再発・悪化したりしてしまうことがあります。また原因が特定できない腰痛に対しては、活動を続けたほうが痛みや体の機能が改善したという研究報告もあり、安静は必ずしも有効的な治療法ではないと考えられています。どの程度まで動かしてよいのかは腰痛の状態にもよるため、医師や医療スタッフに相談してみましょう。薬物療法で痛みを軽くして、運動をできるようにすることもあります。

日本整形外科学会ほか監修:腰痛診療ガイドライン2012, 2012, pp. 38-39, 南江堂, 東京
松平 浩ほか:ホントの腰痛対策を知ってみませんか, 2013, pp. 97-99, 労災保険情報センター, 東京
Q5

腰痛は温めたほうがよい? それとも冷やしたほうがよい?

A5

その腰痛がいつ起こったのか、どういう状態なのかによって対応が変わってきます。
ぎっくり腰といった急に出現した腰痛は、冷やすことによって患部の炎症を抑えることが期待できます。ただ、発症から2週間以上過ぎている場合は、冷やしても炎症が改善しない可能性があります。その場合は、筋肉の緊張をやわらげ、動かすことができるように温めたほうがよいことがあります。

菊地臣一監修:腰痛診療ガイド, 2012, pp. 111-112, 日本医事新報社, 東京
Q6

コルセットを付けていれば腰痛は起きない?

A6

まだ、はっきりとした答えがありません。
コルセットは世界中で腰痛を予防するために使われていますが、腰痛の予防効果をはっきりと示した研究はありません。また、腰痛の再発予防効果があるかについては、「ある」とする研究報告も「ない」とする研究報告もあります。

日本整形外科学会ほか監修:腰痛診療ガイドライン2012, 2012, pp. 68-69, 南江堂, 東京
菊地臣一監修:腰痛診療ガイド, 2012, pp. 118-119, 日本医事新報社, 東京
Q7

腰痛治療に運動は効くの?

A7

ストレッチや体操(筋力トレーニング)、有酸素運動は痛みの軽減や姿勢の改善につながるため、腰痛治療に効果的です。多くの人が毎日歯みがきをしていると思います。それと同じように、毎日できる範囲でストレッチをしたり筋力トレーニングなどの運動をしたりして、「腰みがき」をしてみてはいかがでしょうか。

菊地臣一監修:腰痛診療ガイド, 2012, pp. 161-169, 日本医事新報社, 東京
Q8

マッサージは効果があるの?

A8

海外のデータから検討した日本のガイドラインによると、マッサージは亜急性の腰痛(目安:発症から4週間以上経過した腰痛)や慢性腰痛(目安:発症から3ヵ月以上経過した腰痛)に対して、ほかの治療法より効果があるとはいえない、とあります。ただマッサージが効果的だとする研究報告もあることから、無効というわけではありません(海外のデータなので日本とは状況が異なります。あくまで参考にしてください)。
ちなみに、保険診療上、柔道整復師、あんまマッサージ師、指圧師、鍼灸師は、医師の同意がなければ非外傷性腰痛や慢性腰痛に対して施術をしてはならないことになっています。まずは医師に相談してみましょう。

日本整形外科学会ほか監修:腰痛診療ガイドライン2012, 2012, pp. 61-63, 南江堂, 東京
Q9

病院では、どんな検査をするの?

A9

まず問診と身体検査が行われることが多いです。そこで腰痛がほかの重い病気によって引き起こされていないか確認します。その後、レントゲンなどの画像検査や血液検査を行うことがあります。画像検査や血液検査は4~6週間、症状の経過をみてから行われる場合もあります。

日本整形外科学会ほか監修:腰痛診療ガイドライン2012, 2012, pp. 26-29, 南江堂, 東京